横尾忠則さんの絵を観て
横尾忠則現代美術館の4F常設インスタレーションスペース〈Cu-mirror-ism to Aotani〉
鏡に街の風景が映っている。
横尾忠則ワールドを全身で体感できる空間が登場。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
この夏、久しぶりに遠くの美術館まで絵を観にいった。「横尾忠則 原郷の森」展。
横尾忠則さんは、魂の先輩、と勝手に思っている。生み出すビジュアルも言葉もおもしろい。本を読んでいるとじんわり共感することがある。スピリチュアリティが深い深い。
描かれる絵は自分なりに読み解いて楽しむことができる。昔はなんだか分からないなぁと思っていたけれど、この人がこれを描いた、というふうにみると、人と絵の両方に興味がわいてくる。
でも、わからない、はわからないままにしておくのが大事で、
自分の視野に狭めて理解しようとせず、認識ももたず、意味付けもしない。
それで、「なんという世界に生きているんだろう」と模索を続け、それを表現したら、横尾さんの絵のようになるのではないかな。
ふと考えた。――芸術は、人を救うのだ、きっと。
現在の展覧会は、「Yokoo in Wonderland 横尾忠則の不思議の国」 開催中(2023年12月24日まで)