気になるドラマのセリフから。
フィクションは、作り話。でも作られたストーリーの中に、”真”がみえる。
だから、良い作品をみるのは無駄な時間じゃない。
これは、芸術全般にいえることで、一見、良く分からない現代アートでも、じんわりと伝わってくるものがある。
芸術は人間を受入れ許容するもの、と思っている。
そういえば、昔のアメリカ映画で、こんなセリフがあった。
「人生はどしゃぶりの雨。芸術は傘。」
最近、NHKのドラマ「探偵ロマンス」というのを見て、良いセリフがあったので、ここにメモしておこうと。
第3話。草刈正雄さま演じる探偵「白井三郎」が、クライマックス、犯人の「おひゃく」に言う。
「苦しかったなぁ。でもその苦しみを他人にぶつけちゃいけねぇ。」
なんだか、しんみりとなった。
10人いれば10通りの苦労があるのは、ちょっと想像力を使えばわかる。でも、なかなかそれをしないし、してもらえない。
どんなに理不尽な状況にあっても、どんなに辛くても、悲しくても、苦しくても、怒りが湧いてきても、それを言い訳に、暴力というやり方でぶつけてはいけない、のが、大人の約束事なのだ。
他人への暴力はもちろん自分への暴力もよくない。
いろんなことがあって、思いも複雑になって、生きてゆくのは難しい。
そんなこんなで、ほんのひととき心を楽にしてくれるのは、芸術と、人の優しさ。
幸せを心の中に見つけられるようになるのが、生きてゆく理由かもしれません。
おすすめ:
NHK world Japanのサイトに、Drama Showcaseというのがあって、
NHKの過去のドラマがみられます。ただし、海外向けなので、英語の字幕入りです。
ほかにも、良いドラマあります。